2016年10月3日月曜日

大仏切通を初めて訪れる(2016.10.2)

大仏ハイキングコースは過去に何度も歩いていますが、そこから派生するように延びている「大仏切通」は歩いたことがなかったので今回足を延ばしてみました。
鎌倉には「鎌倉七口」と言って、7個所の切通があります。
それらは
・朝比奈切通
・名越切通
・極楽寺坂切通
・大仏坂切通
・化粧坂切通
・亀ヶ谷坂切通
・巨福呂坂切通

以上のうち今回は「大仏坂切通」と「化粧坂切通」を歩いたことになります。

自宅から六国峠ハイキングコースを天園まで、天園からは建長寺方面に進み、

半増坊から建長寺方面






















さらに明月院を目指します。
この時期では珍しくキツリフネソウが咲いていた























横須賀線の踏切を渡って浄智寺脇の葛原岡ハイキングコースに入ります。源氏山公園ではこれも初めて「源氏山山頂」を踏んできました。標高は93mほど。頼朝の四代前の祖にあたる八幡太郎義家が後三年の役に出征するとき、この山上に源氏の白旗を掲げて勝利を祝ったという故事から源氏山とか白旗山などと呼ばれているそうです。



源氏山公園の頼朝像


源氏山山頂の名札(源氏山と白旗山、いずれも手書き)が木に括り付けられている


ここから少し戻り「銭洗弁天」に寄りました。ここの境内には一条の滝という人口の滝があります。これも今回初めて気が付きました。もともと背後の崖から染み出ている水を溜めてポンプで循環させているようですが写真で見ている分には十分雰囲気がありますよね。
銭洗弁天の一条の滝




























さて銭洗い弁天を後にして化粧坂を登り返し、大仏ハイキングコースに入ります。
ハイキングコースの終点がもうすぐのところで右に分岐し目的の「大仏(坂)切通」に入ります。
大仏切通は鎌倉七口の中では「朝比奈切通」と「名越切通」に次いで古いままの姿が残るところだそうで、特に堀割道の美しさではここが一番とも言われています。


堀割道



鎌倉七口には朝比奈切通のような谷道もありますが、ここは尾根の中腹を通るもので鎌倉道としては例外的な形態の道とのことで、狭い切通しに置き石が並び切通しの上には平場があり、鎌倉に出入りするところの防衛遺構(※)を伝える姿がよく残されているようです。

切岸




























※山腹を垂直に切り落とした「切岸(きりぎし)」や道の上に兵士たちを待機させた「平場(ひらば)」、道の真ん中に大きな自然石を置いた「置石(おきいし)」、亀ヶ岡団地に行く手前では狭い道幅に左右から大きな石が覆い被さり、敵を立ち往生させた「大空洞(だいくうどう)」、「小空洞(しょうくうどう)」等複雑な防御機構などが設けられています。