2021年3月6日土曜日

 裏山から見える山々(2021年3月6日)

 裏山からは富士山を始め多くの山が見える。特に冬になる遠くがよく見えるようになり、数え切れないほど多くの山が見える。以前から気になっていたこれらの山の名前を調べてみよう(山座同定)と思い立った。
 幸い、カシミール3Dというソフト(作者:DAN杉本)にカシバードと言う機能があり、任意の地点から見ることの出来る山々を写真のように表現することが出来る。この写真は地図データを利用して作られるため、正確な山の姿が再現出来ている。結果は写真のような形で得られるので、実際に裏山で撮影した写真とカシバードの写真を突き合わせることにより、裏山から見える山々の名前を同定することが出来る。今回、この方針で裏山から見える山々の山座同定を試みた。
 その結果、明神ヶ岳、金時山、富士山、南アルプスの赤石岳と荒川三山、丹沢の山々、大菩薩峠、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳、雲取山、武甲山などの山々を確認することが出来た。
以下、西から(富士山の左側から)順に主な結果を説明する。
なお、山の名前の入っている図は上記のカシバードで作成したものである。また、写真は3月3日の午前中に撮影した。

1)明神ヶ岳と金時山(標高1212、裏山からの距離57km)
  これらの山は富士山の左に見える。金時がシャープな三角形の山なので見つけやすい。



2)富士山(標高3776m、裏山からの距離82km)
 富士山は裏山から見ると、ほぼ西の方角にある。その為、春分の日の一週間後もしくは秋分の日の一週間まえ太陽が富士山の頂上付近に沈む所謂ダイヤモンド富士現象が見られる。

3)南アルプス赤石岳と荒川三山(標高3141m、裏山からの距離133km)
 赤石岳、荒川三山は当地から130kmの距離にある。地球が丸い影響で遠方の山は低く見える。そのため、手前にある標高の低い山によって簡単に遮られる事になる。赤石岳などとほぼ同じ距離・ほぼ同じ標高の八ヶ岳は頂上すら見ることが出来ない。それに対し、赤石岳と荒川三山は頂上付近だけではあるが、富士山の右側の裾にハッキリ見ることが出来る。これらの山々が見える方向に山が無かったと言う奇跡的偶然の結果である。偶然を喜びたい。


荒川三山を少し拡大すると、下記のようになる。



4)丹沢山系
 荒川三山の右に丹沢の山々が見える。手前が大山、すぐ後ろが塔ノ岳である。




5)大菩薩峠(黒岳から大菩薩嶺(標高2057m、裏山からの距離83km)
 丹沢山系が終わる地点から台地のような地形が見える;黒岳から大菩薩嶺に繋がる山脈である。右端が大菩薩嶺であり、大菩薩嶺の左の凹みが大菩薩峠になっている。大菩薩峠は鞍部なので分かり難い。大菩薩峠に左には三角形の石丸峠があり、こちらの方が探しやすい。石丸峠と大菩薩嶺の間の凹みが大菩薩峠である。


6)国師ヶ岳(標高2592m、裏山からの距離104km)
 大菩薩嶺の裾の部分に単独峰のように見える山が国師ヶ岳である。



7)甲武信ヶ岳(標高2475m、裏山からの距離102km)
 甲州、武州、信州にまたがる名山甲武信ヶ岳の頂上はあまり目立った形ではない。



8)雲取山(標高2017m、83km)
 雲取はわかり易いピークを持っている。


9)武甲山(標高1304m、裏山からの距離82km)
 標高の低い武甲山まで見えるとは意外だった。ハッキリとよく見える。



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